マフラー交換条件の巻 | RX-8不定期報告書

マフラー交換条件の巻

さて、エイトのマフラー交換をした。
と、書きたいところだが「マフラー交換」の意味が違う。
先日、マフラー購入で地獄絵図になった我家であるが、
その後、ヨメレンジャーが私にこう言い放った。

 

嫁「あなたがマフラー買うんだったら、私にもバック買ってよ。」

 

私にはまったく理解不能の理屈である。
理屈が通用しない事を強要するというのは、某業界用語で「脅し」という。
平たく言うと

「マフラー買うの許してやるから、変わりにバック持ってこい」

というヤクザ的発想の「交換条件」なのだ。
しかもこのマフラーとバックの購入資金は私のお小遣いだ・・・。

 

私「なぜだ?なぜバックがでてくる?」
嫁「だって自分ばっかり買ってさ、ズルイじゃん。」

 

ズルイ?なぜズルイ?
繰り返すが私は年俸制である。4月に交渉し年俸を決めるのである。
このマフラーを買おうとしているお金はそれ以外の収入。
そう、社長が「頑張ったからちょっとお小遣いをやるぞ」という
私に対する労いの意味が込められているのだ。
なぜ、それがバックに変わるのだ?
意味がわからない?どういう事だ?

 

私「給料は全部家計に入れてるはずだろう?」
嫁「そりゃそうだけどさ。でもなんかズルイじゃん。自分ばっか。」
私「君は、社長が労ってくれたお金までも私から搾取しようとするのか?」
嫁「搾取ってナニよ。ただズ・ル・イって言ってるだけ。」
私「ゴメン。君の言ってる事が私には理解できないみたいだ。」
嫁「普段、偉そうな事言ってるのにこんな簡単な事もわからないの?」
私「ハイ。まったくもって全然わかりません。」
嫁「だ・か・ら、ズ・ル・イって言ってるの。小学生でもわかるよ、こんな事。」
私「イイエ。全然わかりません。私は小学生以下で十分です。」
嫁「もぉ~、だ・か・ら、バック買ってって言ってるのよ。」
私「お金は?」
嫁「マフラー買ったら余るでしょ?それ使えば?」
私「それ使えば?って何様のつもりだ。なぜ人の財布をあてにするのだ?」
嫁「しょうがないじゃん。だって、専業主婦だもん。」

 

でました。「だって、専業主婦だもん。」
そもそも私の定義する専業主婦には
毎週親戚と夜な夜な大酒を煽ってマージャンをして、やれウマがどうしたとか
あの一発がなければ勝ってたとか言っている輩は含まれていない。

 

私「じゃあ、そのバックっていくらなのだ?」
嫁「エヘヘ。○万くらいかな。エヘヘ。」
私「・・・。ブランドか?そんな高いのはダメだ。無駄遣いにも程がある。」
嫁「え~。ダメ?」
私「ダメだ!大体、ブランドバックなんていうのは世の中で1番必要ない。」
嫁「え~、じゃあ、マフラーは世の中で必要あるの?」
私「勿論だ。あのエキゾーストサウンドが私の心を癒してくれる。」
嫁「それって、結局自己満足でしょ?」
私「まぁ、そうとも言う。」
嫁「そんなのバックだって同じじゃん!。マフラーもバックも変わらないよ!。」
私「まぁ、自己満足という点では同じだが。」
嫁「だってさ、あたしだって頑張ってるんだよ。毎日毎日家事やってさ。」
私「週五日だろ?土日は家事してるの見た事ないぞ。」
嫁「もぉ~、そんな事言うならさぁ、言いたくないけどさ。言ってもいい?」
私「どうぞ。」
嫁「今さぁ、こうやって文句も言わず、あなたの両親と同居してるじゃない。
  あなたには言わないけどあたしだって結構大変なのよ。ねっ、わかる?」

 

くっ・・・。卑怯だ・・・。卑劣だ・・・。
ココでそれを出してくるのか・・・。ハメられた・・・。コイツ確信犯だ・・・。

話ながら自分なりに不遇な嫁を演出してるつもりなのだろう。
彼女の顔はすっかり丘みつ子になっている。
私は、どうして丘みつ子の顔はあんなにも不幸が似合うのだろうと
思いながらも嫁の言い分を聞き入れ、バックの購入を許す事にした。

 

私「わかったよ・・・。買うよ・・・。」
嫁「ホント~?アリガト~!。やっぱり優しいね。うちの旦那さまは。エヘヘ。」

 

結局、マフラー買うのにマフラーより高いバックを買うハメになった・・・。
ヨメレンジャー恐るべし。
コヤツに勝てる日は来るのだろうか?。
永遠に無理なんじゃないかな?と思いながら、
パソコンに向かってネットでバックを物色する嫁の後ろを
わざとぶつかって通るのが精一杯の攻撃だった・・・。