エイトがきたぞの巻 | RX-8不定期報告書

エイトがきたぞの巻

本日、RX-8が愛車となった。
ホントはアテンザを試乗しに行ったのだが、
担当者の「エイト乗ってみます?」のひと言に「えっ、いいの?」と、
ご機嫌に乗り込んでしまったのが始まりだった。
座った時は狭いなぁと感じた運転席も走り始めると
それがちょうど良い具合なのがわかってくる。
問題は10年以上MTを運転していない私の腕だった・・・
エンストはしなかったものの、ガックンガックンと揺れる車体、
発進時に意味もなくブオーンとふけあがるエンジン、
担当者も平静を装いながらもシートベルトをしっかり手で握っている。
しばらく走っていると慣れてきたので
「ちょっと踏んでもいいですか?」と自ら切り出す。
担当者はまだシートベルトをしっかりと握りながらも笑顔で「どうぞ!」。
ストレートに入ったところでギアを下げ加速!
「キモチー!スゴイ!」と少女のように叫びたかった。
が、私はまともな運転ができない自分への羞恥心なのか、
動揺を隠す為なのかわからぬが評論家のように
落ち着いた低い声でうなずきながら「うーん、いいなぁ」と独り言を言ってみる。
担当者はまだシートベルトを握ったまま笑顔で「ハイ!」と答える。
無事に死のランデブーから帰ってきたらもうエイトの虜だった。
さっき試乗したアテンザの事などすっかり頭から消えている。
運転席を降り、明らかに試乗前より
恐怖で脂ぎってしまった顔の担当者がこう切り出した。
「エイトも良いでしょ?どうですか?」
私の中では即決である。
が、しかし超えなければならない高いハードルが私には待っている。

 

そう、妻帯者なら誰もが超えなければならない”嫁の同意”だった。
話はズレるが”嫁の同意”にどうしてこれ程の権限があるのか疑問である。
私の中では”嫁の同意”の権限レベルは親や会社の上司より
高く崇高なものであり同意を得られた時は、
それこそ半べそをかきながら
「ありがとうございます、お嫁様」という感じになってしまう。
私が日中働いてる時に友達とお茶したり、
寝そべりながらキテレツ大百科のビデオを観てるような人に
なぜそんな権限があるのか?不思議でたまらない。
さて、話はズレたが”嫁の同意”は結構あっさり得てしまった。
理由は「どうせ、ダメって言っても買うんでしょ」
という仏様のような諦めの境地を悟った返答だった。
そこで気が変わらぬうちにと購入に踏み切った。
勿論”嫁の同意”を得たとき私は半べそだった・・・。