チビレンジャー参上!の巻 | RX-8不定期報告書

チビレンジャー参上!の巻

さて、長らく更新をサボっていたダメオーナーです。

ヨメレンジャーが出産間近になったとたん

仕事がとても忙しくなり、かなりのBADタイミング・・・。


出産予定は月曜日の平日。

この調子じゃとてもじゃないが、チビレンジャー誕生の瞬間に

一緒にいれないかもしれないと落ち込んでいたところ、

土曜の朝からヨメレンジャーの体に異変が・・・。


チャンス到来!

今日産め、はよ産めとヨメレンジャーを急かす私。

そして、陣痛で苦しむヨメレンジャーを見守ること14時間、

やっと分娩室へご案内。


ドキドキしながら、苦しむヨメレンジャーを分娩室まで連れて行き、

一緒にご入場!


えっ・・・。

一緒にご入場?


ちょい待った!まだ立ち会うかどうかも迷っていたのに

勢いで私も一緒に分娩室へ入ってしまった・・・。

数ヶ月前、マタニティ教室でまともに直視できなかった

ノーカット出産ビデオの衝撃が私の脳裏をよぎる・・・。


「すみません、間違えました、私は外で待ってます」


と、今更言えるはずもなく。


「ハイ、じゃあダンナさんは奥さんの傍にいてくださいね」


と、先生の言うとおり、傍につく。


私は、事前に呼吸法だの何だのの勉強などまったくしておらず、

とりあえず、先生が

「吐いて~」と言ったら、「ハイ、吐いて~」と、ヨメレンジャーに指示を出し、

「吸って~」と言えば、「ハイ、吸って~」と言うだけの、完全なオウム返し状態だ。

参った・・・、この状況で私に何ができるのだ?

私にケーシー高峰 ぐらいの医学知識があれば

この場で漫談でもして、ヨメレンジャーをリラックスさせるコトができるのだろうか?


そんなこんな、アホなコトを考えてるうちに、やっとチビレンジャー誕生の瞬間が近づいて来た。


先「ヘソの緒切りますか?」

私「・・・」

先「ダンナさん、ヘソの緒切りますか?」

私「えっ、私??」


オーマイゴット!

なんてコトを言うんだ先生!

ただでさえ血が苦手で、

小学生の時の性教育学習で、気持ち悪くなって貧血で倒れそうになり

家に帰らされたこの私にヘソの緒を切れというのか?


頑張る嫁、それを支えて頑張る先生・・・。

場の雰囲気を読めば


「イヤ、結構です」


とは、とても言えない。

意を決した私は、


「ハイ、やります、頑張ります」


”頑張ります”は余計だったかもしれないが、

私は先生にそう答えた。


そしてしばらくすると、大きな泣き声と共にチビレンジャーが誕生!

泣くわ泣くわ泣き叫ぶ、とっても元気な女の子だ。


ヨメレンジャーを労い、喜びを分かち合う。

やっとご対面したチビレンジャーに笑顔の二人。

嗚呼、良い光景だ、これが二人の子か。

なんて素晴らしいんだ、ベイベー!


と、感激していると


先「じゃあ、ダンナさんこっち来てください」


嗚呼、とうとう来たか・・・。

あのシーツの向こう側へ行くのか・・・。

私は先生に誘導されるまま、チビレンジャーが誕生した場所へと向かう。


私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

先「じゃあ、このハサミでココを切って下さいね」

私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

先「ダンナさん?聞いてます?」

私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

先「結構固いので、力入れて下さいね」

私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

先「ハイ、うまく切れました、もういいですよ」

私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

先「ダンナさん、顔真っ青だけど大丈夫?」

嫁「ホントだ、真っ青だ、アハハハハ」

私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


人類の神秘。

何も語るまい、私が語るべきレベルの話ではない・・・。

そうですよね?ケーシー高峰先生。


一週間後、我がエイトに装着されたチャイルドシートに乗って

我が家にやってきたチビレンジャー。

乗り心地はどうでしたか?

このチャイルドシートの為に父はローダウンできないんですよ。

わかってますか?チビレンジャー殿。