RX-8不定期報告書 -3ページ目

ヨメレンジャーとの抗争の巻

そろそろ行動の時が来た。
我がエイトに社外マフラーを装着するのだ。
三十路過ぎの男がマフラーひとつ買えんでどうする?
私は何の為に今まで男をやってきたのだ。
さぁ、買うぞ!。ヨメレンジャーなぞコテンパにしてやるわ。ワハハハハ。

 

私「あの~、今ちょっとお時間よろしいですか?」
嫁「ナニよ。あらたまって気持ち悪い。」
私「やはりですね。エイトには社外マフラーがお似合いかなぁと思うんですが・・・。」
嫁「ふ~ん。そういう事。ダメよ。ダメ。絶対ダメ。」
私「いやっ。でもっ。やはりスポーツカーなんで、スポーツカーらしくしないと。」
嫁「うちはスポーツカーなんて買ってません!。ファミリーカーを買ったんです!。」
私「でも、ほら、旦那さんはスポーツカーだと思ってるじゃないですか?。」
嫁「も~、いい加減にしてよ!。この前ホイール買ったばっかりでしょ!」
私「あれは旦那さんのお小遣いで買ったんじゃありませんでしたっけ?ねぇ。」
嫁「ウルサイ!いい加減にしないと怒るよ!」

 

と、リビングで格闘していると私のことを腹を痛めて産んだ母様登場。

 

嫁「お義母さ~ん。マフラー買うとか言ってるんだけど。何とかして。」
母「マフラー?車の?。」
嫁「ウン、そう。ぶぉんぶぉんうるさいやつ。」
母「も~あんた!!。いい加減しなさい!!いくつだと思ってるの!!」
私「母様、歳は関係ないです。マフラーは男のロマンです。」
母「も~ぉ、何がロマンよ!。どうしちゃったのかしらこの子ったら・・・。」

 

と、母様が嘆いていると、私の原型となる種を放出した父様登場。

 

父「何揉めてんだ?」
母「も~ぉ、この子がマフラー買うってきかないらしいのよ。」
父「マフラー?車の?別にいいじゃないかそのくらい。」

 

お~、さすが男同士、ロマンの意味がわかってるのだ。

 

母「ナニ言ってるのよ。ぶぉんぶぉんうるさいやつみたいよ。」
父「多少うるさかろうが車検は通るんだろ?ん?」
私「勿論です。父様。」
父「じゃあいいじゃないか。とやかく言うな。お前は黙ってろ。」
母「黙ってろって何よ!!。なんであんたにそんな事言われなきゃいけないのよ!。」
父「ナニ!?大体お前が小さい頃甘やかしたから、こんな我がままになったんだろ!」
母「ナニ言ってんのよ。大体、あんたが仕事仕事で家に帰ってこないからでしょ!」
父「なんだと~!!」
母「うちは、この子が小さい頃、よく母子家庭ですか?なんて言われてたのよ!!」
父「それとこれとは関係ないだろ!!俺はお前達の為に一生懸命働いてだなぁ!!」
母「あぁそうですか!!どこで遊んでたのか知らないですけど!!」
父「なんだその言い方は!!大体お前がだなぁ!!・・・」

 

ヤバイ・・・。
幼い私の知らないところで父様と母様にナニがあったかは知らないが
マフラーのせいで35年分の遺恨抗争が勃発してしまったようだ・・・。
とりあえず私達は巻き添えをくわぬよう2階へ避難する事にした。

 

嫁「なんかはじまっちゃったね・・・。」
私「ほら、君が余計な事言うからだよ。」
嫁「でもさ、お義母さんなら何とかしてくれると思ったんだもん。」
私「そうか・・・。そんなにイヤなのか・・・。じゃあ諦めるしかないのかな・・・。」
嫁「エッ!?諦めちゃうの?」

 

んんっ、このリアクション?ちょっとおかしいぞ?
もしかして、もしかして、ちょっとは脈があるのか?
普通だったら「ねっ、そうしなよ。」とか「あたり前でしょ。」とか
言うはずなのに・・・。
グルグル回る思考の中で私は直感的にイケル!と思った。
ココで勝負だ。勝負にでろ。
目の前の女性をボインのおねぇちゃんだと思え。
ココで最後の口説き文句だ。

 

私「どうでもいいけど、私も君に出会ってからマジメに働くようになったな。」
嫁「そうだね。社会不適合者だったもんね。」
私「やっぱり君がいるから頑張れるんだろうな。」
嫁「そうかな。でも元々働き者だったよ。」
私「イヤ、君に不憫な思いはさせたくないと思ってさ。頑張ってるのさ。」
嫁「そうなの?。なんか嬉しいな。」

 

ここでボインのおねぇちゃん嫁の瞳の奥にチラっと涙らしきものが見える。

 

嫁「ねぇ。ホントにマフラーいらないの?」

 

キタキター!。この言葉を待ってたんだ。
さぁ、もう少しだ。頑張るんだ。ボイン嫁を口説き落とせ!

 

私「欲しいけどね。君がイヤがるならやめとくよ・・・。君の方が大事だし。」
嫁「ホント?そんな風に思ってくれてるの?」
私「勿論さ。ナニよりも君が大事だよ。ねっ、Myハニー。」
嫁「ナンかテレるけど、うれしいわ。ねっ、Myダーリン。」
私「アハハハハッ。チュッ。」
嫁「ウフフフフッ。チュッ。」

 

耐えろ、耐えろ、この歯が浮くような状況を耐えろ。
修行するぞ、修行するぞ、修行するぞ。

 

嫁「う~ん、なんかマフラー買ってもいいかなぁって思えてきちゃった。」
私「ホント!?。ホントに買ってもいいの?」
嫁「しょうがないな~。いいわよ。ねっ、Myダーリン。」
私「アリガト。ねっ、Myハニー。」
嫁「ウフフフフッ。チュッ。」
私「アハハハハッ。チュッ。」

 

やり方としては3流ホスト真っ青のかなり卑怯な部類に入るとは思うが
手段を選んでいる状況ではなかったのだ・・・。
わかってほしい・・・。男なら・・・。
ヨメレンジャーをやっつけるのは容易ではないのだ・・・。

とりあえず、”嫁の同意”を得た私は
もう、嬉しくて嬉しくて舞い上がり
机の中をガサゴソと漁り、取り出したメモを嫁に渡す。

 

私「じゃあさ、明日ココに振り込んどいてくれる?」
嫁「・・・・・・・ンッ!?エッ、もう注文してるの??」

 

あっ・・・。致命的なミス・・・。私とした事が・・・。
嬉しくて後先考える事ができなかったのだろう・・・。

 

嫁「ふ~ん。もう注文してたんだ。じゃあ、さっきの全部猿芝居じゃん。」
私「あっ、いやっ、勿論キャンセルするつもりでいたんだよ。ねっ。ねっ。」
嫁「どうせウソッパチでしょ?買う気満々だったくせに。」
私「あっ、いやっ、でも一生懸命仕事してるから。ねっ。ねっ。ねっ。」
嫁「ふ~ん。仕事仕事ってどこで遊んでるんだか知らないけどっ。」
私「ナニ!?遊んでるだと?大体私が仕事してる間、お前はキテレツ三昧じゃないか!」
嫁「うるさい!。それとこれとは関係ないナリ!。」
私「関係ないナリとはなんだ!。貴様、私をバカにしてるのか!。・・・」

 

この日、我家は1階と2階で血みどろの抗争が繰り広げられたのであった。
リビングに戻ると、哀愁たっぷりの背中で酒を煽る父様の姿があった・・・。

6ヶ月点検の巻

さぁ、待ちに待った6ヶ月点検である。
そう、目的は点検ではない、あの変な音の正体を確かめるべく
私はこの日を待っていたのだ。

早速ディーラーへ到着すると駐車場でセールスマンさんに出会った。
このお方、私にエイトをそそのかし、嫁も難なく説得し、
見事に私をエイトオーナーに仕立てた人物である。

「エイトの調子はどうですか~。」

とニコニコしながら店内へ案内してくれるのだがどうも様子が変だ。
私の視界を遮るようにセッセと店内へ入れようとする。
う~むと思い、遮られた視線の先に首を傾けてみると
ガ~ン!納車前のピカピカのストラトブルーマイカ・・・。

いや・・・、いいんですよ・・・。そこまでしなくても・・・。
今更、色の事を気にするような私ではないです。
そう、私は誰もが認める器のデカイ男なのだ。ガッハッハ・・・ハ・・・。

 

私「アノ色・・・、いいですね・・・。」
セ「あっ・・・、見えちゃいました。でもアノ色は洗車傷が目立つから・・・。ねっ。」
私「傷ですか・・・。」
セ「そう。メタリック系が洗車傷が目立たなくて1番イイですよ。ねっ。ねっ。」
私「そうですか・・・。」
セ「そうです。エイトで1番渋い色はチタグレです。ねっ。ねっ。ねっ。」

 

私をチタグレ大好きに洗脳しようとしてるのが見え見えだが
まぁ、いい。ここは「ねっねっ教」の教祖様の話に乗っておこう。

 

私「ハイ。チタグレガダイスキデス。キョウソサマ。」

 

これで私も今日から「ねっねっ教」の信者だ。
早速、電流が流れる白い帽子を嫁に買ってもらおう・・・。

 

まぁ、今日は色の事を悔やみに来た訳ではない。
問題はあの変な音なのだ。
店内に入り、早速事情を説明する。
勿論、変な音とは言わず、
さりげな~く「高回転域で違和感があるんですよ。」と。
すると、現象を確かめたいとの事でメカニックさんが
同乗してくれる事になった。

私は
「メカニックさんお願いだ。変な音と言ってくれ。」
と念じながら車を走らせ、そして見通しの良い道路へ差し掛かる。

 

私「じゃあ、上の方まで回しますね。」
メ「ハイ。」
私「いきますよ。」

 

ウィーーーーーーーーーーーーーン。
ヂリヂリヂリヂリヂリ~。

 

メ「んっ!?。」
私「今、音しましたよね。」
メ「確かにしますね。」
私「ヂリヂリってしますよね。ねっ。」
メ「ハイ。」
私「コレって普通じゃないですよね。ねっ。ねっ。」
メ「う~ん、正常ではないです。」
私「じゃあ、これって変な音ですよね。ねっ。ねっ。ねっ。」

メ「ハイ。ヘンナオトデス。キョウソサマ。」

 

お~、教祖様。「ねっねっ教」の力は偉大です。またひとり仲間が増えました。
あと何人勧誘すれば、私も空を飛べるようになりますか?

 

で、色々調べてもらったのだが、結局関連ディーラー内でも
情報がない為、後日一週間程入院する事になった。

でも、関連ディーラー内でも情報がないって・・・。
うちのエイトが県内初ってことかな・・・。

店内に戻り、少しブルーな気分に浸りながら外に目をやると
寒空の下、私のエイトを修行僧のように黙々と洗車してる教祖様がいた・・・。

嗚呼、なんという事だ!。私の教祖様が・・・。こんな事を・・・。

 

「イケません教祖様!。ボディーを雑巾なんかで拭いちゃぁ・・・ぁぁ・・・」

 

つい先程、教祖様のお言葉でチタグレ大好きになった私であるが、

「ストラトブルーマイカだったら、高級クロスで拭いてくれたのかなぁ・・・。」

と、早速「ねっねっ教」を脱会しようと思う私であった・・・。

エロテロリスト!?の巻

エイトを乗るようになってから
訳もわからず手当たり次第購入してしまった車関係の雑誌が
我家にはあふれている。
雑誌によっては嫁曰く

 

「ちょっとしたエロ本だね」

 

という類のものもある。
・・・そう言われればそうだ。

なぜ車の雑誌には、インリンオブジョイトイみたいな
フェロモンを撒き散らすエロテロリストが登場するのだろうか?
真剣に雑誌を読んでいても、男の性なのかどうしても
エロテロリストに目を奪われてしまう。
ニコっと微笑み、ボインやパンツが見えるか見えないかの
ギリギリショットで手を振って、

 

「あなたの助手席に乗せてね{ハート}」

 

みたいな吹き出しが定番である。
たしかにツナギを着た髭面のオッサンが
見えるか見えないかのギリギリショットで手を振って


「あなたの助手席に乗せてね{ハート}」

 

と言われても何されるかわからない不安で
まったくもって乗せる気にはならない。

地方TVの中古車販売のCM等もエロテロリストが登場し
ボンネットの上で寝そべってみたり
ローアングルで助手席から降りるシーンだったりと
まったくもって意味不明である。
話はまったくそれるが私は「松下徽章」のCMが大好きだった。
さぁ、集まれ我が同胞よ。松下徽章を語ろうではないか。

 

まぁ、松下徽章はいいとして、それにしても不思議だ・・・。
なぜ車にはエロテロリストがセットなのか?
このセットには男の欲望を満たす何かがあるのだろうか?
そういえば私も以前に

「美女を助手席に乗せて・・・」みたいな記事を書いている。
う~ん、不思議だ。謎だ。


ちなみに我がエイトの助手席はヨメレンジャーレッドの指定席である。
時折り助手席で音のでないオナラをして私を窮地に追い込む
卑劣なヒーローである。

31才初体験の巻

昨日、初めてオフ会というものに参加した。

「マフラーの音を聞きに行くから」

と、嫁に夜間外出許可を申請したのだが

「いい歳してぶぉんぶぉんして楽しいの?」

と、まるで反抗期の中学生を諭すかのように
私の手を握り、真っ直ぐな瞳で私を直視する。

イタイ、イタイよ~、その視線がもの凄くイタイ。
別に悪い事をしている訳じゃないんだ。
ただ、甲高い乾いたマフラーの音にこの身をまかせ
何もかも忘れて酔いしれたいだけなんだ。
ねぇわかってよベイベー、盗んだバイクで走りだしたりはしないんだぜ!。

 

どうも彼女のイメージの中では爆音マフラーを装着した
エイトの集団が喧嘩上等警察無用の如く路上を占拠し、
ぶぉんぶぉんしながら走り回る姿を想像してるらしい。

そんな集団の中で新参者の私が

「おい、新人パン買って来い!」とか「ジュース買って来い!」

とか新人イビリされるのを哀れに思い、改心させようとしてるらしい。
私はげんなりしながらも「オフ会」と「集会」の違いを切々と説明し、
夜間外出許可を頂くことに成功した。

 

さて、当日ドキドキしながらオフ会場へ到着。
端っこの方にMyエイトを停め様子を伺いながらウロウロと集団へ近づく。
今回お誘いをしてくれたkamekichiさんを
以前ブログで拝見した写真を頼りに探すのだが、どうも見当たらない。

う~ん、これではどうしょもないので思い切って集団の中へ入り込み

「すみませ~ん・・・、kamekichiさんという方はいますか?」

と、声を掛けると

「ハ~イ!ハ~イ!」

と、ものすご~く元気よく手を挙げた真正面のお方。
ガビ~ン、メガネかけてないじゃ~ん。どうりでわからなかったはずだ。
むこうも私の事をかなりのオッサンだと想像してたらしく

「あっ、あの私・・・、どうも・・・、初めまして」

と言ってもピンとこない。不思議そうな顔で私を見ている。

「あっ、あのっ、今日、お誘い頂いて・・・・えっと・・・」

と言ったあたりで

「あっ、もしかしてダメさん?」

お~~、やっと気づいてくれた!。
なんか妙なテレ臭さがありながらも挨拶を交わして
お互いの家庭の話や、エイトの話、
そしてkamekichさんのエイトに乗せてもらったりと
ブログとはまた違った交流があって
思い切って参加して非常に良かったなぁ~と感じる時間だった。
ただ、私の方は若干緊張していた為
kamekichiさんには物足りなかったかも?

 

で、肝心のマフラーは、R-Magicとレボを試聴させてもらい
好みとしては甲高い乾いた音がするレボかなぁと。
さ~て、後はヨメレンジャーとの戦いに勝利するのみ。
日本一の土下座の練習でもしとくかなと。

 

ところでこのkamekichiさん
オフ会の端々でチラッ、チラッと下ネタを披露している姿に
ブログと変わらないなぁ~と、ちょっとニヤニヤしてしまう私であった。

燃費がバレた!?の巻

仕事から帰宅し、風呂に入る。
洗い髪から抜ける毛に将来の不安を感じクシで頭を叩く。
体を拭き、手際よく用意された食卓へ向かう。
健康に良いからと名前も知らぬヌルヌルした葉っぱを勧められ、
元気が出るからと茶色く濁った酸っぱい水を飲まされる。
そう、なんてことはない日常のはずだった。
が、突然、悪戯っぽい口調で彼女が私に問い掛けてきた。

 

嫁「ねぇ~、エイトって燃費いいんでしょう~?」
私「ん?もう何回も言ってるけど燃費いいよ。」
嫁「ふ~ん、でもロータリーエンジンなんでしょ?」
私「うむ、勿論だ。バリバリのロータリーエンジンだ。」
嫁「じゃあさ、セブンってどうなの?」
私「さぁ~、どうだろね~。ん?なんでセブンなんか知ってるの?」
嫁「今日ね、銀行やさんが来てエイトいいですね~って言ってるの」
私「へ~、車好きな人なんだ。」
嫁「うん、そしたらね。その人セブンに乗ってるんだってさ!」

 

ヤバイ、燃費包囲網は完全だったはずなのに
とんだ刺客が現れた。

 

私「でっ?でっ?何だって?」
嫁「エイトも普通の車に比べたら燃費悪いですよって!!」
私「へ~~~、・・・・・・・ところでこの葉っぱなんて名前?」
嫁「葉っぱなんかどうでもいいでしょ!!燃費いいの悪いの??」
私「・・・、まぁ・・・、セブンに比べればいいかなぁって感じ」
嫁「じゃあ、マツダの営業さんとグルで私を騙したって事ね??」
私「イヤ・・・、アノッ・・・、あれはカタログスペックの話で・・・」
嫁「フ~ン。まぁ、もういいけどさ。うすうす分かってたし。」

 

どうやら、怒ってはないようだ。
安心した私は、酒の勢いも手伝って饒舌になってしまう・・・。

 

私「でも、乗り方によってはだいぶ燃費も変わってくるよ。」
嫁「へ~、どうすればいいの?」
私「低速でちょい乗りするのを避ければいいかな?」
嫁「それってどういう意味?」
私「まぁ、君みたいにトロトロ走るなってこった!。ハハハハハ」

 

あ~ぁ、言ってしまった・・・。

 

嫁「・・・。フ~ン・・・。じゃあもう売るしかないわね!!」
私「アッ、イヤッ、ウソ、ウソ、ウソです。ハイ。」
嫁「ゴメンなさいね~。燃費悪くしちゃって!!」
私「アッ、イヤッ、ソノッ・・・・・・・・・、ところでこの葉っぱなんて名前?」
嫁「絶対教えない!!」

 

「燃費なんかいいじゃない、だって欲しいんだもの」
相田みつを名言集より

プライドよりマフラーの巻

「ボーナス」という言葉に過剰反応を示さなくなったのは
人生の伴侶を見つけ、共に歩み始めた頃からだろう。

この人生の伴侶は、
デタラメな論理で私から俗世の煩悩を浄化し。
家庭の平和を守る為。
24時間365日。
私を監視し続けるヨメレンジャーである。


ヨメレンジャーの必殺技は「嘘泣きの術」だ。
戦いにおいて自らが不利に追い込まれると
両目から多量の嘘汁を流し、大抵は「逆切れの術」と共に
感情の赴くまま敵を罵倒し続ける卑劣なヒーローなのである。

またこれは典型的なヨメレンジャーレッドの特徴でもある。
皆さんの家庭のヨメレンジャーは何色なのだろう?

イエローだったらラッキーだ。こいつはちょっとオッチョコチョイ。
カレーでも食わせておけば戦いには勝てるはずだ。
ピンクだったらご愁傷様。ネチネチボインで死ぬまで過去の不祥事を
掘り返され、戦意を喪失されてしまう。
ブルーとグリーンの特徴は不明だ、皆さんからの報告を待つ事にしよう。

と、こんなくだらない事はさておいて問題は「ボーナス」だ。
私は年俸制なので基本的には「ボーナス」というのは存在しないが
会社の業績が良い時は+αでお小遣いが貰える。
きっと今年もそこそこ業績が良いので貰える事は間違いないが
問題は家庭の平和を守るヨメレンジャーとの戦いである。

エイトにマフラーを装着し、
家庭の車を近所の人から白い目で見られる騒音車に改造しようと企む私は、
差し詰め悪役ショッカーといった具合だろうか。
ショッカーが任務を遂行する為には

 

1、血と汗と涙のお小遣いを取り戻す。
2、エイトにマフラーを装着する許可を得る。

 

の作業が必要だ。

何だか1に関しては、ショッカーの方が正しいような気もするが
悪役なので悪い事としよう。

で、肝心の作戦を練らなければならないのだが、
アレやコレやと考えてはみたものの、
どれもこれも「嘘泣きの術」や「逆切れの術」の前では歯が立たない。
結局は、ショッカー必殺の「土下座」攻撃なのだろうか・・・。

 

「プライドよりマフラー。だって欲しいんだもの」
相田みつを名言集より。

これがロータリーの音?の巻

うちのエイトはType-EというATである。
嫁がAT限定免許の為、あまりよく考えずにATにしてしまったのだが

今となってはちょっと後悔している。
MTにしておけば、今頃ボインのお姉ちゃんに

 

「MTを操作するその手つきがたまらないわぁ」

 

とか、わざとノッキングさせてボインをボイ~ンボイ~ンと揺らしてみたり。
更に・・・
イヤ、これ以上書くと、MTが欲しいのかボインが欲しいのか
わからなくなるのでやめておこう。

とりあえず、今の私にはATでも十分なものである事には違いない。
ちょっと遊びたい時はMTモードにしてステアリングスイッチでパカパカと
ギアチェンジして楽しんでいる。

しかし最近、1速の3000回転と6000回転あたりで
「シャーシャー」とか「ヂリヂリ」だの金属が擦れる変な音がする。
よーく確かめてみると2、3速の3000回転あたりでも同様のようだ。

ディーラーへ持っていこうか?

早速、頭の中でディーラーへ持ち込んだシミュレーションをやってみる。

 

私「いやー、なんか最近、変な音が気になってましてね」
担「じゃあ、ちょっと一緒に乗って聞いてみましょうか」

 

---担当者が助手席へ乗り込み走り出す---

 

私「じゃ、変な音出しますね。 ハイッここ」
担「・・・あ~、これがロータリーの音です。変な音じゃないです。」

 

ブルーだ・・・。変な音と言ってしまう私がかなりアホにみえる。


早速いつものネットでこの手の情報を調べると
同様と思われる記述があったが
それが私の言う変な音なのかは不明だ。

とりあえず、6ヶ月点検の時にさりげなく聞いてみよう。
勿論、変な音とは言わずに・・・。
さりげな~く・・・。

おにぎり=?の巻

昨晩、エイトで”おにぎり”を轢いてしまった・・・。
”ロータリー=おにぎり型”という事で神様からのネタ振りかもしれない。

神様は世界中のどれだけのエイトオーナーに
”おにぎり”を轢かせているのだろうか?
私だけだとしたら、ものすごくブルーな気分である。
どうでもいい事だが、私が轢いた”おにぎり”の特徴を以下に列挙する。

 

・かなり大きい(力士の夜食程度)
・中身の具はなし(白米オンリー)
・包みはサランラップ

 

前方に何となく”おにぎり”らしきものがあるなぁとは思っていたのだが
ビニールだろうと思い避けなかったが仇になった。
轢いた瞬間からタイヤがガトゴトと音を発し、タイヤハウスに
「ペタッ」や「ビショ」という柔らかい物質が当たる音がする。
半信半疑ながらも自宅に帰りタイヤを見てみると
見事に縦30cmの白い物体がタイヤ幅いっぱいにこびりついている。
しかも溝までビッシリとモチ状になった白い物体で塞がっていた。
何という事だ・・・と思いながらもこのままにしておく訳にはいかないので
ホースを引っぱりだしタイヤを洗っていると
家に入ってこない私を不信に思った嫁が駐車場に来た。

マズイ・・・。

普段、嫁の運転に色々と難癖つけている為、彼女はきっとココゾとばかりに
私を侮辱するに違いない。きっとそうだ・・・そうに違いない・・・。

 

嫁「どしたの?何でタイヤ洗ってるの?」
私「イヤ・・・あの・・・・ちょっと轢いちゃって・・・」
嫁「エッ!?ナニ?ネコ?イヌ?」
私「アッ・・・、イヤッ、生き物ではない。大丈夫だ。」
嫁「ん~? この白いのな~に?」
私「・・・・」
嫁「アッ、サランラップ?なにこれ?おにぎり?」

 

オーマイゴット!何て勘がいいんだ!?嫁よ!
私が昼食にカレーを食べた時は必ず晩御飯はカレーのクセに。

 

嫁「どこで踏んだの?コレ?」
私「んっ・・・・すぐそこ」
嫁「ふ~ん、避けれなかったんだ?運転うまいのにね~」

 

ヤバイ、始まったようだ・・・

 

私「・・・・、道端におにぎりが落ちてるとは誰も思わないだろ?」
嫁「まっ、しょうがないけどさ、綺麗にしといてね」

 

屈辱だ・・・。
一回も洗車などしたことないお前さんにそんな事言われる筋合いはない。

 

嫁「でもさ、おにぎりなんて轢く人いないよね?貴重かもよ。ハハ」
私「・・・・」(おにぎり洗い中)
嫁「ホント、聞いた事ないよ。ハハハハ」
私「・・・・」(おにぎり洗い中)
嫁「ボ、ボクノオニギリ、ヒ、ヒカレチャッタンダナ」
私「・・・・」(おにぎり洗い中)
嫁「ボ、ボ、ボクノオニギリ、ヒ、ヒ、ヒカレチャッタンダナ」
私「・・・・」(ちょっとイライラ中)
嫁「ボ、ボ、ボ、ボクノオニギリ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒカレチャッタンダナ」
私「・・・・、次、山下清の真似したら水かけるからな」
嫁「アハハハハ、似てた?ねぇ?」
私「・・・」

 

”おにぎり=山下清”じゃ、エイトには乗る資格なし!

ガラスエッチングの巻

さて、先日嫁が3日程、家出をすると言い出した。

 

私「君、家出をするってホントなのか?」
嫁「家出?誰が家出って言ったのよ。遠出よ。遠出。」

私「ナニ、遠出なのか? 何処か遠くへ逃げたいって訳か」
嫁「何で逃げるのよ。どうしてそんなネガティブな発想しかできないのよ」
私「じゃあ、何しに行くのだ?遠くへ行くときは逃げる時くらいしかないだろう?」
嫁「お母さんのところへ行くの!最近会ってないからね」
私「そんな事言って、どこかの紫色のスーツを着たホストと
  結ばれない恋に燃えに燃えて愛の逃避行って訳か!」
嫁「ちょっと頭おかしいんじゃないの?もうアホらしくて話してらんないよ」
私「まっ、そんな事はいいとして、何日行くのだ?」
嫁「3日」
私「エイトで行くのか?」
嫁「うん」
私「何処に駐車するのだ?」
嫁「そのへんの空き地」
私「ナニ~!?空き地だと?」
嫁「うん、でも大丈夫だよ。駐車料金取られないよ」
私「お金の事を言ってるんじゃない。盗まれたらどうするんだ?」
嫁「だって、イボヂライダーってヤツ、ついてるんでしょ?」
私「・・・、何度言えばわかるんだ、アレはイボヂライダーではない、
  イモビライザーだ。イボヂの仮面ライダーなど何の役にもたたん」
嫁「あっ、そうそうソレソレ、だから大丈夫でしょ?」

 

こんなやり取りをしていると、ものすごい不安になってきた。
彼女は私を不安にさせる、ものすごい魔力を持っているようだ。
しょうがない、この不安を解消する為に、盗難に効果があると言われている
ガラスエッチングでもしておくかという事でやってみた。
4面のガラス部分に車体番号を特殊な薬品をつかって刻印するという訳だ。
まぁ、これで何もしないよりはちょっと安心。

 

私「じゃあ、もうガラスエッチングしといたから気をつけて行ってらっしゃい」
嫁「オーケー、じゃあコレとイボヂライダーでバッチリだね!」

 

・・・、だから・・・、イボヂじゃバイク乗れないよ・・・。

レーダー探知機の巻

エイトを乗り始めてから、以前はまったく行かなかった
カーショップ等に足を運び始めた。

特にコレといって買うものはないのだが、数年ぶりに様々な商品を手に取ると
技術の進化に感心してしまう。

そんな中で私のハートを鷲掴みにしたのが
レーダー探知機と呼ばれている対国家権力レーダー装置だ。

早速いつものネットや雑誌で情報を集めてみる。
うーむ、色々あるがとりあえず全部ついてるやつを買っとけば
間違いないだろうとの安易な結論から買ったのがコレ

早速、試しに走りに行ったのだが、慣れていないせいもあり
ナビとの音声が重なってしまうと私の頭が混乱してしまう。

 

レーダー「ピンポーン」
ナビ「この先300mを」
レーダー「ステルスを・・・」
ナビ「左方向です」
レーダー「ピピピピピピピピピピピピピピ

 

なんだこれは?
ステルスを左方向でピピピピだと?

いくら私が車オンチとはいえ、こんな侮辱の仕方があるか!
こんな変な宇宙語を話すのは、お前らと新入社員の吉田君くらいだ!

そんな事をブツブツ言いながら、従順にナビとレーダーに従う私である。

ちなみに嫁が乗る時はレーダーの電源をOFFにしている。

 

私「君が乗る時はOFFにしとくよ、混乱して危ないからね」
嫁「そうだよね~。前の車とか危ないもんね」
私「危ない?何が危ないのだ?」
嫁「だってレーザーでしょ、いきなりでたら危ないじゃん」
私「・・・、君はこの機械は警官を撃ち殺すものだと思っているのか?」
嫁「撃ち殺すまでいかないけど、お仕置きくらいかな?ちょっとイタッて感じ」
私「・・・、そうだね・・・、痛いかもしれないね・・・ハハハ・・・」
嫁「ねっ、痛いでしょ、ハハハハ」

 

痛いのは君だ・・・。